いわての頑張る女性を応援するフリーペーパー春号で特集させていただいたキッチンカー「bunna tatta」 の草野圭子さん。今回は、長年の夢を叶えた圭子さんに改めてお話をお伺いしました。
実は圭子さんと私(編集長伊藤)は6年ほど前からのお知り合い。奥州市が開催した「起業セミナー」に1人で参加していた私に、気さくに声をかけてくれたのが圭子さんでした。
その時から既に圭子さんはカフェを経営したいという強い思いを抱いていて、夢が叶うようにとお互い励まし合いながら歩んできました。
東京都出身の圭子さん。岩手に来て19年が経ったそう。当時とはご自身の状況が変わっていますが、私から見ると・・・とても楽しそうで、大変失礼ながらとても若々しく綺麗になった・・・と感じるのです。(以前から若くて綺麗なんですが、更にです!)
今年の1月からスタートした移動カフェ bunnna tattaさん。既にたくさんのファンがいて私もその一人!
さあ!どのようにして夢を叶えたか、皆さんぜひ参考にしてみて下さい!
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圭子さんはこれまで、軽食などを提供するお店で働きながら技術を培ってきました。
自分の店を持ちたいという夢を諦めず、一度もブレずにその目標に向かって進んでいたのです。
このコロナ禍で飲食店の廃業が多くなる中でも、圭子さんは自身の夢を持ち続け「CAFE」という事業の内容は変えずに形態だけを変えたキッチンカーのオープンを決めました。
キッチンカーを始めるにはまず自動車が必要!その自動車は東京から中古の物を調達する事に!都内に住んでいる娘さんの力を借りて着々と準備を進めていきます。
希望のキッチンカーに仕上がるまで、ロゴの製作やメニューの考案、容器や調理器具、お金も用意しなくちゃ・・・・。
様々な準備が次から次へとのしかかってくるのと同時にオープンの日も近づいてきます。
オープンまであと数か月・・・気持ばかり焦る圭子さんの動きが突然ストップ・・・。
「何から進めていいか分からなくなっちゃって・・」
事業を始めるって、本当にやる事が沢山。やってみないと分からない事だらけです。
銀行を走り回って融資をお願いし、そこでいろいろ相談にものってもらいました。
あちこち走りまわる中で出会いも増え、それと同時に圭子さんを応援してくれる人も増えていきました。
「やっぱり動かないと何も進まないんだよ!」
そう言う圭子さんの表情は不安から抜け出して明るく自信に満ちた表情に変わっていました。
しばらくして、手配していたキッチンカーが仕上がったという連絡を受け、なんと圭子さんは自力で東京からキッチンカーを運転して岩手まで持って来たのです。
女性が東京から車を運転して岩手までってなかなか大変な事。
圭子さんの物凄いパワーを感じた時でした。
プレオープンはまだ雪深い1月の事。駐車場で車が雪に埋もれて大変なプレオープンに。
その後も今年の大雪でお休みになる事もしばしば。
でも圭子さんは持ち前の明るさでこの冬を乗り切りました!
オープンからまだわずかの期間ですが、もう既に沢山の方が bunna tattaさんのキッチンカーがどこに出店するのか楽しみにしています。
「知り合う事がなかった方々と知り合う事が出来てとても楽しいです!笑顔で接すると笑顔で返してもらえるのがなんとも楽しいんです」
珈琲がウリのbunnna tattaさんですが、季節のクレープやホットドッグも大人気!
「いつかは店舗を構えてのんびりとコーヒーを淹れたいなあ・・」
という圭子さん。岩手県民になって良かったと、嬉しい言葉を頂きました。
「岩手の女性はとても優しくて美しいと思います。本当にやりたいこと、夢を持ってますますキラキラして欲しいですね!」
テイクアウトが増えている中で、キッチンカーという選択はコロナ禍のピンチをチャンスに変えた素晴らしい例ではないでしょうか。
生活のあり方が変わるこれからの時代、これからどう進もうか悩んでいる方は、少し立ち止まって方向転換をするのも良いかもしれませんね。
でも、夢は諦めずに・・・。ね!
【bunna tatta】