のどかな田園風景を見ながら奥地に進むと、味のある看板が見えてきます。
更に少し奥へ進むと、緑の樹々の中にたたずむ
『古民家cafe ほっこり』があります。
今回ご紹介するのは、手作りで古民家をリノベーションしたカフェを経営する
杉澤 佳織さん (31)。
1歳のお子さんを持つママさんです。
もともとは、メイクの仕事に興味があったという佳織さん。
岩手大学在学中に、肌に合う化粧品と出会い、アドバイザーとして活動をしていました。
お客様と接するうちに、自身のお店を持ちたいと思うように。
当時北上市で開催されたビジネスプランコンテストに応募するため、好きな事、やりたい事を
紙に書いて形にしたところ、自身の夢が明確になります。
コンテストでは惜しくも受賞を逃しましたが、そこからカフェを始めるための
奮闘が始まります。
実はこの建物。佳織さんの実家だったもので、おじいさんの代から受け継いだ古民家。
築130年の建物を、時には友人にも手伝ってもらいながら
お父様と3年かけてリノベーションしたそう。
重厚な梁が歴史を感じさせる広い店内の奥にはサロンスペースがあります。
「化粧品のアドバイザーでお世話になっているお客様が来られるお店を考えていましたが、
いつの間にかカフェがメインになっちゃって・・。」
カフェの仕事はお母様が接客担当、お父様がお料理担当、佳織さんは総指揮。
そしてお子さんは、なんと今年92歳になるおばあちゃまが見てくれているそう。
家族総出で作り上げるカフェならではの温かさも感じられます。
そして、お父様とご主人はピアノの調律師という事で、店内にはピアノも。
広い店内をいかして、毎月様々なイベントが行われる他、
時にはプロの演奏家を招いてミニコンサートも開かれます。
「半ば見切り発車で始めた起業でしたが、周りに宣言すると色々なアドバイスを
貰えたり助けてくれたりする方がいるので、やりたいけどなかなか一歩を
踏み出せない人もどんどん口に出してみると道が開けると思います!」
と、心強いアドバイスを頂きました。
自家製ハムやベーコンが自慢の『古民家cafeほっこり』さん。
古民家ならではの造りが、お子様連れでも安心して過ごせる空間になっています。
ぜひ、心も体もお腹も癒しに行ってみては?
『古民家cafeほっこり』
北上市二子町野田43
0197-72-7746