景気が悪化している中、要介護者がこれから高齢者施設を利用したいと思った時、本人、またはその家族が一番に考えるのは費用の面ではないでしょうか。
現に、利用したくても費用が高額なうえ、比較的安価な所は申込みが多く待機期間が長いともよく聞きます。
これは決して他人事ではないのです。
今回ご紹介するのは、「有料老人ホーム絆・デイサービス絆・ヘルパーステーション絆」を7月から開始する「株式会社ピースフルケア」の代表取締役 吉田恭子さん(46)です。
介護の仕事に就いてからもう22年ほどになるという恭子さん。
「高校を卒業してからは、一般の企業に勤めていましたが、祖母の介護を通して、その仕事に興味を持ったのが25歳の時でした。そこから介護の仕事をし始めました」
今から22年前。介護という職業が広く知られるようになってきた頃でした。
夜勤で働きながらヘルパー2級の資格を取り、訪問介護専門に仕事を続けてきたという頑張り屋さんです。
筆者がこれまで取材を重ねていつも感じる事は、皆さん本当に頑張り屋さんということ。
筆者がいかに生ぬるい人間なのかを毎回思い知る機会にもなっていたりします・・。
そんな頑張り屋さんの恭子さんが会社を立ち上げ施設をつくる事になったわけを聞いてみました。
「長い間介護の仕事に携わってきましたがあと何年この仕事ができるかな・・・。と考えるようになりました。その時、残りの人生も介護の仕事をするなら、自分が求めているものを形にしたい。それなら自分が会社を立ち上げるしかないと思ったんです」
介護のお仕事が大好きなのですね。でも、求めているものとは何なのでしょう・・?
「一般的な施設の利用費用は結構高額なんです。でも、それでは生活保護を受けている高齢者の方はなかなか利用が難しくなります。なるべく多くの方が利用しやすい施設を作りたかったんです」
確かに、民間の高齢者施設は高額でなかなか長期で利用するのは難しいようです。
「全ての方が良い人生だったと、楽しかったと思えるように、その最期まで看取れる施設にしたいと思っています」
1階と2階合わせて20床あるという施設は最新の設備も整っていて快適に過ごせそうです。
この日は、オープン間近という事で、職員の方々も施設で準備に忙しそうでしたが一緒に写真をパチリ!みなさんずっと笑顔で楽しそうな方々ばかり!
「利用する方が楽しく過ごすためには、職員の指導も大切になってきます。私も現場のスタッフとして一緒に介護に携わり、利用者の声、スタッフの声も聞き、そこに関わる全ての人達が居心地の良い場所にしたいですね」
離職率が高いと言われる介護のお仕事ですが、経営者自身が現場に出るというのは利用者にもスタッフにも安心と心強さを与えてくれるのではないでしょうか。
施設には既にたくさんの方々が内覧会に来て興味を示しているそう。
「周りの方も積極的に応援してくれて・・。人っていいなって感じました。施設の名前の絆は、当初なんとなくつけた名前でしたが、今になってその名前の通り人との絆の大切さを実感しています。多くを語らず立ち上げに賛成してくれた夫や、支えてくれる周りの方々に本当に感謝しています」
物事って、無駄な事はないし、繋がっているんですね。
岩手の女性に一言!
「夢を夢で終わらせると悔いが残ります。やりたいビジョンが見つかったらやった方が良いかな」
まだまだ広い分野で社会に貢献していきたいという恭子さん。頼もしいですね!応援してますよ!!
・有料老人ホーム 絆 ・デイサービス 絆 ・ヘルパーステーション 絆
盛岡市東仙北2丁目4-26