新しい一年が始まりました。

今年は元号も変わるということで、心機一転新たな事にチャレンジしようと思っている方も

多いかもしれませんね。

何事も初心忘れず、取り組んでいきたいものです。

今年最初の岩手の頑張る女性は、北上市で「ベビーボンディングルーム　おひさま」を

運営する　小田代里紗さん。（40）

「ボンディング・・・？」

あまり耳にしない言葉かもしれません。

「ボンディングケア」とは、「ボンド」＝「くっつく」とういう意味から、親子を

くっつける、親子の絆を作るケアという意味だそうです。

里紗さんは、九州は長崎県生まれの長崎育ち。

長崎の短大を卒業後、地元で保育士として9年間勤務しました。

結婚と共に関東へ移り、その後も保育士として勤務しましたが、息子さんの誕生を機に

退職し専業主婦に。

そんな時、当時お世話になっていた助産院などで、今のお仕事に繋がる、

「ベビーマッサージ」と出会いました。

「長男を出産したころ、実家から遠く離れた場所で初めての子育てをする自分が

居場所を感じられたのがその【ベビーマッサージ教室】でした。保育士とはいえ、

我が子の育児は初めてで、その時赤ちゃんとの肌と肌との触れ合いがいかに大切

かを身をもって感じました。孤独感のあった子育て中に自分の居場所を見つけた！

そんな気持ちになったのを今でもよく覚えています。」

その後ご主人のお仕事の都合で岩手へ移住。

現在は岩手で生まれた次男を含め家族で岩手での生活を送っています。

次男の断乳などがひと段落したときに、念願だった

「ベビーボンディングケアスペシャリスト」の資格を取得。2018年から

教室を開催し、たくさんのママさんや家族と赤ちゃんの絆作りのお手伝いをしています。

取材当日は、北上市の地区センターで月齢の低い赤ちゃんとそのママさんたちに

サンフラワーオイルを用いたベビーマッサージを指導。

こころなしか赤ちゃんも気持ちよさそう・・。

参加する事でママ同士の交流が持てる事もママさんの心の安定にもつなっがているようです。

産まれたばかりの赤ちゃんのいる家庭では、とにかくママさんの負担は大きく大変なもの。

外に出て誰かと話す事で「気分が晴れた。」「今日は家族に優しく出来そう！」などという声も

聞かれるそう。

「自分が思っていたことと同じ思いで子育てをしている方が多いと感じました。参加してくださった

ことで疲れが少しでも癒されたのなら、何より嬉しいです！実はわたしもカワイイ赤ちゃん達に

癒されています。」

参加したママさんからは、「赤ちゃんと触れ合う時間ができて良かった。肌がカサカサだったけど、

良くなったみたいです。」と喜びの声が。また、「近所に同じくらいの月齢の赤ちゃんがいないので、

もっとこのような場があったらいいな。子供のお友達も欲しいですし・・。」という声も聞かれました。

筆者も子育て時代同じ事を思ったけれど、地域によってはまだその頃の環境と変わっていないのか・・。

とちょっぴり残念に。

ですが、こうして今の現状を改善するべく立ち上がっている女性が増えているのは喜ばしい事であり、

そういった活動を皆さんに知ってもらう事が重要だと改めて感じました。

「昔は、田舎だからできない、情報が少ないと感じていましたが、必要な情報は自分で

探しに行くものだと感じています。アンテナを張って色んな情報を収集していきたいし、私も沢山の

お母さん方に色んな情報を届けられるよう、そしてベビーマッサージという言葉を沢山の人に知って

もらえる活動をしていきたいです。」

なんだか、若いママさんたちにとっても勇気づけられる言葉ですね。

そんな里紗さんの今後の夢は、”お母さんたちの心の和む場をつくること”だそう。

「赤ちゃんの時のスキンシップがいかに大事かを伝える活動をしたい。それと同時に出産や育児に

関する不安、話し相手が欲しい、赤ちゃんとの遊び方など、様々な悩みに応じていきたい。」

新しく【子育てサロン】も開催するとの事で、子育てママには嬉しいスペースになりそう。

子育てで余裕が持てないママ達も多いことでしょう。でも、子供の成長のスピードって驚くほ

ど速いと感じるものです。「今」という時間を大切に、楽しく、温かい時間を過ごせるように

「ベビーボンディングルーム　おひさま」を訪ねてみてはいかがでしょうか？

【ベビーボンディングルーム　おひさま】

【子育てサロン　ここ和】（助産師さんと共同開催・不定期開催）

小田代里紗

TEL:090-2713-1240

mail:suzukei969@yahoo.co.jp