夢は持っていた方がいい。いや、わたくし編集伊藤的には夢は持っていなくては人生楽しくない・・。という考えです。
どんなに小さい事でも良いから、いつか叶えてやろう!という夢は持っていた方が人生に張りが出ると思っています。
今回ご紹介するのは、12年前に抱いた夢を叶えた女性。
12年前・・・。私、どんな夢を持っていた時だろう。
盛岡市の十三日町。昔ながらの古民家が並ぶ通りがあります。
現在は肴町という地名になっていますが、地域おこしなどで有名な場所。
その一角に、今年2月に12年越しの夢を叶えて、ガレージをリノベーションして「カフェ1368」をオープンしたのが、今回ご紹介する女性、鈴木千恵子さん(66)。
真っ白い割烹着姿が印象的な千恵子さん。なんだかとっても素敵な雰囲気です。
決して広いとは言えない店内ですが、和と洋が織りなす空間がとても癒しを感じ、一歩足を踏み入れると途端に落ち着きを感じます。
ジャズが流れるなか席に着いた瞬間、そこは私だけの特別な時間に・・。
「この広さが丁度いい」と言って貸し切りを申し込むグループも。確かに、気の合う仲間と誰にも邪魔されずに楽しむには最高の環境。
このステキなカフェ、千恵子さんはどのようにしてオープンしたのか聞いてみました。
「カフェを始めたいと最初に思ったのは、今から12年前の事でした。当時は会社員として勤めていましたが、女性起業塾セミナーに興味があり参加した時に、60歳になったらサロンをオープンする!という夢を描いたのが始まりでした」
12年越しに叶えた夢。諦めなければ叶う!と簡単には言えない時もあったようです。
「息子が中学生の時に突然倒れ、生死をさまよいました。闘病の甲斐あって一命はとりとめましたが、障害を抱える事になってしまい、本当に辛かったです」
サロンオープンの夢を持った12年前から「私の夢ノート」を書いているそう。辛い中でもノートにその時の気持ちを綴りながら諦めることなく想いを持ち続けました。
「起業塾に通っていた時に、ある先生に言われました。”人に真似される事を恐れないように!そして自分にしかできない事を見つけることが大事”その言葉がずっと心に響いています。頭の中だけでは終わらせないようにノートに書くという事も効果的です」
夢を持ち続け前進していた千恵子さんでしたが、また辛い出来事が起こってしまいます。
千恵子さんが定年を迎えようとしていた2年半前に、ご主人が他界するという悲しい出来事が。
「目の前の世界がモノクロの世界になってしまいました。大好きだったので本当に悲しかった・・。でも、自分の足で生きていくしかない。這ってでも生きなくちゃいけないと思ったんです」
そんな風に強く思えるのには、ひとつ理由がありました。
「息子が結婚したんです。障害があっても自分でしっかり歩んでいる。その姿を見て勇気をもらったんです」そう言って笑う千恵子さん。
生きていたら楽しい事ばかりではありません。でも夢を持っていたら、どんなに辛くてもその夢が支えてくれる事もあるんだ。千恵子さんの幸せそうな笑顔を見ていたら、そんなことを感じました。
「脳って騙されるのよ!自分は幸せって思い込めば、その理由を探し始めるの。そして幸せなんだって思うようになる。自分が幸せだと周りも幸せになるのよ」
そんな千恵子さん、次はおでん屋さんをやりたい!と夢を語ってくれました。
夢を持ち続ける。どんなに小さなことでも夢は無限大です。いつの日か今より更に輝く自分を夢見て頑張ろうと思えた時間でした。
コーヒーや紅茶の他「本日のお菓子セット」「トーストセット」といった軽食も楽しめる千恵子さんの癒しの空間。
あなただけの特別な時間に、ぜひおススメです!
CAFE1368
盛岡市肴町 十三日町
営業日/土・日・月